原油価格が21年ぶりに最安値に!

お世話になっております。 Webコンサルタントの秦智紀(はたとものり)です。

緊急事態宣言が発令されて2週間が経ちました。この間に色々な問題が浮上してきていますが、特に私が気になっていることといえば、緊急事態宣言が終える5月6日以降の社会・経済の状況です。

最近では、「アフターコロナ」などという風にも言われるようになりましたが、懸念すべき点についていくつか書いてみたいと思います。

原油価格が21年ぶりの最安値になる

アメリカの原油価格を示すウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は、4月20日に1バレル=14.47ドルまで下落し、21年ぶりの最安値になりました。
・原油価格、21年ぶりの最安値 新型ウイルスで需要減
https://www.bbc.com/japanese/amp/52349897

これは、新型コロナウイルスの世界的流行が原因で石油への需要が大きく減っていることが要因とのこと。

日本の景気循環は、原油価格に大きく影響を受けるため、少し注視していく必要があります。

アフターコロナで日本の経済はどうなるのか?

4月7日の緊急事態宣言以降、多くの企業や店舗は自粛を余儀なくされ、私の友人も自宅待機でのテレワーク、リモートワークをしている方が多くいます。

また、飲食店経営をされている方もお客さんが入らず、悲痛の声を上げていて、普段はやらないテイクアウト商品を作ったりと本当にどうしたら良いのかと頭を抱える日々のようです。

この今の自粛ムードは、緊急事態宣言が終える5月6日までで、それからは通常運転に戻って欲しいという方々は多くいらっしゃると思いますが、アフターコロナについて私は少し楽観視できない不安要素があります。

原油価格とインフレ率との関係について

2012年以降、安倍政権が主張している「異次元の金融緩和」を実行してもインフレ率が2%を超えたのは2014年の一度だけです。

不況やデフレの時には、金融緩和は必要ですがゼロ金利の状況ではインフレ率を上げる余力は残されていないのでは?という疑問も多くあり、むしろ原油価格の上下にインフレ率が左右されるのではないかと私は考える次第です。
・日本経済がデフレ再燃の淵に、原油安・コロナで物価は下落転換も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-14/Q8PKRVDWLU6C01

こちらの記事にもあるように原油安が、追い打ちをかけるように物価下落に転換するのではないかと懸念する声も増えてきました。私も同じ意見です。特に気になる問題としてはインフレ率と失業率の相関関係です。経済学では短期においてインフレ率と失業率は相関するという原理があります。これを「フィリップス曲線」と言います。

これは、短期のことなので長期的には収まるところに収まるという自然失業率という考え方もありますが、現時点では実際に自粛によって、仕事を失う、バイトを失うなどの短期的な現象は起きています。これが、さらに「原油安→インフレ率が下がる→失業率が上がる」などのような状況にでもなれば、2012年以降に改善したと言われる失業問題が再浮上することになります。

まとめ

自粛と経済活動は、完全にトレードオフの関係にあるため、自粛に舵を切れば経済活動はストップしてしまいます。

それが、一国だけの問題なら良いのですが、これが今は全世界的な規模の現象となっていることが大きな問題を含んでおります。原油価格について言えば、日本の政治がどうこうしたところで変わるわけではありませんが、少なくとも全国に広げてしまった緊急事態宣言を5月6日以降は、どのようにしていくのか?

自粛をするにしても、重傷者や持病持ちの方に限定した自粛をしつつ、経済活動を通常運転に戻すような「選択と集中」を取らざるを得ない状況下にあります。先ほども記載しましたが、「原油安→インフレ率が下がる→失業率が上がる」という負のループは何としても避けなければなりません。

この重要な問題に直面したことで、国や自治体のリーダー達が、これからどのような発言や行動をしていくのか・・・。私たちは、しっかりと注視していかなければなりません。政治は誰がやっても同じと思っている方は多いと思いますが、このような非常時に政治家の真価が問われるのだと思います。

参考資料

1.原油価格、21年ぶりの最安値 新型ウイルスで需要減
https://www.bbc.com/japanese/amp/52349897

2.日本経済がデフレ再燃の淵に、原油安・コロナで物価は下落転換も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-14/Q8PKRVDWLU6C01

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